樹(いつき)とアキラは地元の友だち同士。樹は東京の専門学校へ進学し、アキラは地元の大学へ。そんな2人が地元の花火大会で久しぶりの再会をするところから物語は始まる……作者が得意とする生々しい若者の性を描いた本作。2人の近況報告の会話、思い出話でよみがえる男女の匂い、そして、滴る汗で異性と気付く。まるで水中に漂う水草のように、移ろいやすい思春期以上大人未満を徹底的にリアルに描く。ラスト直前、女の告白は男心に響く、沁みる、堪える、が……決して甘酸っぱくはないけど、心に残ることはお約束します。エロ漫画界から一般青年誌へと羽ばたいた作者が、過去、お試しの読み切り用に描いた原稿を電子初出し!!