昭和44年、原作者である真樹日佐夫はホテルの一室でプロレスラーのキラー・オースチンとの会合する事となった。そこで彼が目にしたのは金髪鬼と恐れられたオースチンの目から流れる悲しみの涙であった。そして彼の口から語られるのは悲しくも忌まわしい彼の物語であった。それは今から数年前、カリフォルニアのトム・ブリックとの試合の中で苦戦を強いられたオースチンは必殺技・回転地獄特急で窮地を脱した。だが試合後、一向に意識の戻らないトム・ブリックはそのまま帰らぬ人となってしまった。人を殺めてしまい傷心のまま自宅へ戻ると息子のジミーが……。表題作「のろわれた金髪鬼」ほか全5話を収録。