ドミトールの襲撃を退け、改修した異端審問官たちの追跡から逃れることに成功したセトは、ドミトールのひとりルパ・リッコと行動をともにする。ルパによれば、ドミトールたちはウルミナ・バグリオーレの大佐昇進祝賀会を妨害するつもりなのだという。ボームの市民が見守る中、祝賀会の華々しいパレードが始まる。ウルミナが乗る船の中には、異端審問所に保護されたドクの姿が、群衆の中にはメリやオコホや雫ギャング団、そしてセトとルパの姿があった。セトは囚われの感染者たちの中に、かつてシファンディールで姿を消したディアバルの姿を見つける。やがてアデスに率いられたドミトールたちの襲撃が始まる――。
風雲急を告げる第14巻開幕!