●あらすじ/中学将棋名人戦に出場中のユウキ。決勝トーナメント進出を賭けた3戦目の相手は、多賀城一輝だ。彼は、自ら開発した自力思考型将棋コンピュータ“PC竜王(キングドラゴン)”を操る理論派。完璧な将棋をする多賀城に対し、ユウキはたった一度のミスから劣勢に追い込まれ、指し手を乱してしまう。ところがその指し手がコンピュータを狂わせ、PC竜王は「理解不能」という表示を…(第27話)。●本巻の特徴/ユウキの負けたくないという本能の前に、多賀城のコンピュータはオーバーヒート。ユウキは気迫で決勝トーナメント進出を決めた。だが1回戦でいきなり去年の優勝者・入船工味(いりふね・たくみ)と当たってしまう。苦戦が予想されるこの対局の行方は!? みもりと、彼女の実の父である将棋の鬼・柘植万将との隠された過去も描かれる完結集。●その他の登場人物/金田一徳(将棋部副長。2年生。実直かつ豪気な将棋部のまとめ役で、実力もかなりのもの。通称・金角)、銀代ハジメ(将棋部副長。2年生。元ヤンキーだったが、みもりに出会って心機一転。将棋に目覚め始める。体力と筋肉は人一倍の熱血漢。通称・銀角)、片矢切エイジ(ユウキをいじめていたら、なぜか将棋部に入ることになってしまった軟派のいじめっ子。卑怯な手で決勝トーナメント進出)、多賀城一輝(西中野中・将棋部2年生。コンピュータを駆使する理論派)、入船工味(いりふね・たくみ。五倫中・将棋部1年生。哲学的な将棋感を持つ)、柘植万将(絶対無敵の最強棋士。みもりの実の父)●その他のデータ/タイトルページと巻末に、詰め将棋の問題と答えを収録。