けだものたちの時間～狂依存症候群～　（6）

壮絶です。残酷な描写が多いので苦手な人は受け付けないかもしれないですが、とにかく人間の全部が詰まっています。ぜひ読んで各々の言葉で感想を持ってほしいなと思えるような作品です。
５巻まで読みましたが、４巻の表紙の絵の美しさには本当に泣かされます。続きが早く読みたいです。

今大まかに話が二部に入ってる感じだと思います。監禁されていたときの話と、逃れたあとの話と…。
賛否両論ある作品ですが、ストーリーがしっかりしてるからちゃんと続いているんでしょうね。
わりと読まれやすい状態になってるし。推されてる作品なんでしょう。閲覧注意!ですが。

私は好きです。
実際にありそうだし。
ただ、手足を切って犬にして飼う・・という展開は若干の恐怖を覚えました。こんな話の漫画は他で読んだことがない。
気持ちがえぐられるので好きです。
ストーリーもちゃんとしているし、私はクオリティーの高い作品だと思っています。

自分が本当にこの立場になった時、
この程度でとどまれるかすら不安にさせる。
正当防衛をつかえばきっと悪くない大丈夫、
とか。急所を攻撃するより頸動脈やって今仕留めなくては、とか。実際の人間はこの物語より汚い思考をもってることを気づかせてくれる。それに、後戻り出来なくなるほど追い込まないと、幸せや期待を諦めることは出来ない。ほんとその通りだと思う。だけど、わかって欲しいのは
「頭おかしい、気持ち悪い、こいつが消えればいいのに」
ってゆう感想がほとんどだと思うけれど。
こっち側もしっかり見てほしい。これだけ醜く残酷な中でも、好きとか、同情とか、共感とか、母性とか、依存とか、いろんな感情で、
求めあえたり寄り添えたりするから、過去や今、人間やめそうになってる子がいたら
人間やめないでいてねって思うよ。
だからつまり、作品の話だけでみれば
最低だけど真意まで考えて読むのならば
ぜひたくさんの人に読んで欲しいかな。