あらすじ孝介が生まれた頃は母親になれてすごくうれしかった。でもこの子は藤川家のモノで、お腹を痛めた私のモノではないような気がして来た。孝介が生まれてからというもの、舅と姑が当たり前のように朝から晩まで家にやって来て、孝介を独占し、私の元に戻されるのは夜も遅くなってから。夫は孝介の夜泣きに機嫌を損ね、仕事を理由に会社に泊まりこむようになった。あんたなんか産まなきゃ良かった!いつしか私は暴力を覚え、息子を殺す夢ばかり見るようになって…。