中学生の紅(べに)はフラメンコと出会い、コンクール出場を経てマドリード留学へ。一年後、コンテンポラリー舞踊団の代役の座を掴み、周囲の意表をつく方法で帰省を果たす。物怖じせず、どんなステージでも見る者に強い印象を与える紅。舞踊学校で着実に成長を遂げていることを感じさせるが、そんな彼女であっても、スペインではほとんどステージの機会は回って来ない。そんな中、フラメンコを始めエンターテイメント業界では後塵を拝するプロダンサーの活躍の場を求め、新企画を温めていたゆりあ。妊娠のためステージを控えることにしたゆりあは、紅と昔馴染みの幸緒(ゆきを)に代役を依頼する。紅と幸緒をフラメンコチームの代役に立て、ダンスステージ『カレイドスコープ』は、いよいよ本格的なスタートを切るが、様々なトラブルがゆりあの上に降りかかる。大人たちの泥沼の人間関係にもブレないかに見える紅だが、彼女にも思いがけない訪問が…?!