革命に飲み込まれた王妃、マリー・アントワネット。もし、彼女に男の影武者がいたら――!? オーストリア・シェーンブルン宮殿の雑役夫の息子・カスパルは、メイド服に身を包み、城内の金品を盗んでは横流ししていた。ある日、マリア・アントニア姫の部屋を物色中、取り押さえられ、フランスに嫁ぐマリアの影武者としてイクスの名を与えられる。容姿にコンプレックスがあり、対人恐怖症で、性格もネチっこいアントニアがイクスとの出会いを通じて変化が生まれてくる。影武者とともにヴェルサイユに乗り込んだアントワネットの運命の行方とは!? 愛と官能の宮廷サスペンス、完結編!