走汰には、ずっと忘れられない初恋の相手がいる。それは、亡くなった姉の夫・歩向だった。姉との約束を胸に入学したばかりの大学を辞め、歩向と姪の塁花が住む家を訪れる走汰。塁花の面倒を一緒に見させて欲しいと頼み込む彼に、走汰の将来を案じる歩向はその申し出を断るが…。すると、2人のやり取りを見ていた塁花が突然「走汰くん寒そうだったから」と走汰にお茶をかけてきて!?彼女の目には、走汰に雪が降っているのが見えたというのだが…?そんな中、塁花の事を必死に心配する走汰を見た歩向は、彼の思いを受け止めることを決めて――。