【フルカラー124ページ】再び芹香のミスをでっち上げる。芹香の医師としての腕を信じていた院長だが、まだ自分の後任には無理かと思案することとなる。そして病院内にも、再び潮崎を院長にという空気が出来つつあった。自分はミスしていないつもりだが、続けざまに事件が起こり、芹香はさすがに落ち込む。そんな時、潮崎が手術で危険な状態だった子供の命を救う。医師としての純粋な喜びに浸る潮崎を見て、芹香は彼の二面性に戸惑う。「さすがね…」と実力を認めざるを得ない芹香に、潮崎は「君はいい仕事をしようと張り切りすぎて疲れているんだよ、きっと」と、余裕の笑みを浮かべて言う。「あなたに少しでも人間らしい心があったら、世界一の医師になれるのに…」と言われ一瞬言葉に詰まる潮崎。しかし、「いや、俺は世界一だ。こんな女の言うことなど気にする必要は無い!」と自分に言い聞かすのだった。芹香は自室で考える。凌辱される前、本当に潮崎が好きだったことを。