ラ・サタニカ

よくある同級生同士のお話で微エロだと思うのですが、キャラクターの心情が丁寧に描写されていて読んでいる途中の切なさが読み終わっても胸を締めつけるほどです。
展開がわかっていてもなお、切なさと甘さを何度でも味わえるさすがの天禅先生の作品です。
キャラクターも表紙からイメージしていた通りだったので、この表紙の雰囲気の好きな方、同級生同士のお話が好きな方、ハードなものをお求めでない方は絶対満足できます！
天禅先生の作品の中でもかなり好きな方です。

作家買いしてますが、その中でも星５ランクです。
高校生男子の恋愛という汗臭そうな設定ですが、さすがスタイリッシュに表現されていました。
モデル風あほワンコ攻めに惚れられてるクールなメガネ男子がついつい翻弄しちゃってというありがちな内容でも、作家の力量で読み返すかどうか決まりますね。

エロ表現は控えめな部類に入るかな。
けっこう段階を踏むのが定番の作家さんでなかなか到らないですね。
私はその方が頭で読めて好きですけど。
ドロッとしたBLはちょっと苦手な方にはお勧めです。