安彦良和、入魂の歴史巨編!!『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『天の血脈』など数々の名作を世におくり出してきたレジェンドが「最後の長編」と銘打ち挑むのは「ロシア革命と日本」! 大正時代、「シベリア出兵」によりロシアの戦場に立った腕利きの砲兵・乾と、気鋭の新聞記者・巽の物語。
1919年秋。ロシア内戦の趨勢は赤軍、ボルシェビキ政府に傾いていた。
エカテリンブルク攻防戦でナージャを失い自らも重傷を負った乾は、オムスクで療養中に思いがけない人と再会する。
一方レーニンと衝撃の会見を果たした巽もオムスクへ帰ってきたが、勢いづく赤軍は西方に迫っており、すでにコルチャークの臨時政府は風前の灯火だった。
二人はオムスクでこれからの生き方をどう選択するのか──。「小さき者達」からみたロシア革命と日本、混沌の第10巻!