その宿願、海峡を越え――倭国全土へ!!
ヤノハに政(まつりごと)の才を見出され、
「昼の王」となることを命じられたミマアキ。
古(いにしえ)のサヌ王に仕えた一族の末裔・クラトは、
そんな最愛の友・ミマアキの器量を見抜き、暗殺を決意する。
一方、ヤノハは暈(クマ)をのぞく筑紫島(ツクシノシマ)の主だった王らに
日見子(ヒミコ)として擁立されるが――
倭国全土の大乱を終わらせるためには、
本土である豊秋津島(トヨアキツシマ)の国々とも和議を結ばなくてはならないことに思い至る。
計略を巡らし、倭国の王として着実に地位を固めていくヤノハ。
宿願はあと少しで実現するかに見えたが、
彼女の足下を根底から覆す陰謀が着々と進行――
雷鳴とどろく夜、それは起こる――!!
兵法を駆使し駆けのぼる“偽りの女王”。
謀略が交錯する邪馬台国クロニクル、待望の最新刊!!