そらの隣の席の彼は、「学校一のモテ男」由井 颯太。
登校の度に女子から黄色い悲鳴があがる彼の魅力が、そらには全く分からなかった。
何故なら由井の爽やかな笑顔から飛び出すのは、その表情とは正反対な毒舌・毒舌・毒舌!!!
しかもこのドSな王子様は、何故かそらにだけ当たりが強いのだった…。
そんなある日、以前告白された先輩に返事を急かされるそら。
あまり知らない相手と付き合う事に乗り気になれないでいると、強引に迫られて!?
その時、そらの頭に浮かんだのは由井の笑顔だった。
なんとか教室に帰ると、そこには由井の姿が。
面白くなさそうな顔をした彼から出て来たのは、毒舌ではなく「俺じゃダメなの?」という台詞で…。呆気にとられるそらに、由井は自身の笑顔の事情について話し出すのだった―――。