あらすじ一一九二年、本場中国の禅を携え帰国した栄西は、建仁寺を開き日本における禅宗の基礎を固めた。栄西に遅れること三五年、中国より帰国した道元は坐禅をあまねく勧め『正法眼蔵』を著した。一方、たびかさなる社会不安を背景に日蓮は『法華経』による末法救済の道を唱え、独自の思想を展開させた。禅宗、日蓮宗を中心に鎌倉新仏教の祖師たちの活躍を描き、鎌倉時代の日本仏教の流れを辿る。