「就職とは、人生におけるもう一つの結婚――」年に5千人の学生の就職指導を担当する東都大学就職課。その課長、野々山希望(のぞみ)は、彼が座った跡にその椅子に座れば就職がかなうという「希望(きぼう)の椅子」と呼ばれる願掛けが学生たちの間で語り継がれる就職指導の名人。相談に来るのは生徒のみならず、時には親が直接やって来るときも。今日は、地方公務員試験に受かり地元の町役場に就職が決まったものの、それを蹴って東京の小さなゲーム会社への就職を希望しているという学生の父親が、息子を説得してほしいと野々山を訪ねてきた。温かくも時に厳しく学生たちに寄り添う野々山のアドバイスは…?大学の就職課を舞台に「就職」という人生の一大事を人情味豊かに描く傑作ハートフルコミック!