日本×西洋ヒロインの明治レトロ・ロマンス
時は明治――文明開化で栄えた港街・横濱。
16才の茉莉亜は、父譲りの金髪と碧い眼を隠して生きてきた。
その異端の外見は、周囲の人から嫌厭され、差別を受けるから…
異国に帰ってしまった父、目立つなと厳しく躾ける母…
憧れの女学生を横目に、俯いてやり過ごす日々。
しかし、名士・黛家の子息である麟太郎に本当の姿を見られ、思わぬ言葉をかけられる。
「おまえ…人魚姫みたいだ…」
その日から茉莉亜は、身分も、出自も越えた世界に飛び込んでいく--!
時代を彩るニューヒロインの、絢爛華麗シンデレラ・ロマンス!