「子どもは親の所有物なんだから」――原因不明の病気で入退院を繰り返す子どもに献身的に尽くす母親。周囲はそんな母親を褒めたたえるが、母親の過去を知る人物が現れたことで状況が変わって……!?(大石エリー『わたしの天使』)小児科医の優しい夫とかわいい娘に囲まれ、人もうらやむような家庭を築いた千秋。しかし、仕事を始めた千秋が充実した生活を送る一方で、娘は元気がなく無口になっていくが…。(安藤なつ『窓』)表面上は愛情深い親の振りをして、裏では自分の欲望のために平気で実の子どもを苛む親たち。親を無垢な心で信じる子どもが傷つけられていく残酷な現実を描いた「虐待」シリーズ第5弾。