少女たちたちの幼くも一生懸命な思い、そのいじらしさに胸がきゅんとする懐かしくも色あせない5つの物語です。
昭和40年代から50年代にかけての少年少女の日常を抒情豊かに描いた少女漫画。
収録作品は、「ちひろのお城」「いちじくの恋」「涙がでちゃう」「バイエルの調べ」「お二階は診察室」。
「涙がでちゃう」は単行本初収録。
漫画家の高野文子さんが、ご自身が愛してやまない千明初美作品を、現在の漫画読者に読んでもらいたいと考え、企画・監修した作品集。
収録する作品の選択から作品解説、カバーデザインを高野さんがすべて監修しています。
22ページにおよぶライブラリーは、単行本に収録されない作品ひとつひとつを読み込み、吟味したコマをレイアウトして、作品世界を紹介した労作。
千明初美の作品が、今の漫画読者にとっていかに必読なのか! を、高野文子が語りつくす、ちょっとユニークな作品集です。
▼著者プロフィール
千明初美(ちぎら はつみ)
1951年生まれ。群馬県出身。高校時代からまんがを描き始め、1970年「りぼんコミック」11月大増刊での『雪の夜の物語』でまんが家デビュー。
「りぼん」で活躍し、80年代中期よりフリー。
高野文子(たかの ふみこ)(監修)
1957年生まれ。新潟県出身。漫画家、イラストレーター。1979年「JUNE」掲載の『絶対安全剃刀』で商業誌デビュー。寡作だが独自の作風で多くの漫画読者を魅了している。