「パンがもらえるなら、男たちにカラダを使われたってなんでもないわ!」 町の共有性処理女として生きる、みなしご少女・ラーレ。彼女を人間として扱ってくれた新任教師・ベルマンへの感謝の気持ちから、ベルマンの病気の子供の薬のために体を張るラーレの切ない気持ちは届くのか!? 新美南吉の名作童話「ごん狐」をモチーフとした表題作「孤ぎつね」前編・後編のほか、レンタルペットの人間版を彷彿させる「愛玩貸しマス」、中国の七夕伝説を下敷きにした悲恋物語「黄泉の橋」を収録。官能と大胆なストーリーに定評がある葉月つや子ならではのストーリーをお楽しみください。