月白中学1年4組に転校してきたのは、風の中から、ふらりと現れたような不思議な少年、「むじな」クン。
このお話は、「むじな」こと無品誠とクラスメイトたちの友情物語。
春休みも終わり、2年生に進級する、むじなクンたち。
少しずつ成長しているみんなも心の中ではいろいろ考えているようで…ただ仲良くしてるだけじゃダメってことも多いみたいです。
「礼子争奪戦勃発?!」…4月、新学期を迎え、むじなたちも2年生に。
だが、皆が明るく新学期を迎える中でむじなのクラスメイト内山礼子(うちやま あやこ)は悶々とした日々を過ごしていた。
むじなを一途に思う礼子に、むじなが「好きに順番はつけられない」と言い放ったからだ。
とある日曜日、部屋で悶々とする礼子はレイ子に変身し、圭司をデートに誘うが…思いがけないアクシデントが発生して…?!
その他、礼子争奪戦騒ぎの後、少し大人になったかに見える2年4組のクラスメイトたちを見ながら焦りを覚える塩沢楠(しおざわ なん)。楠はむじなにアドバイスを求めるが彼の答えは…「みんながまぶしく見える時」、新キャラ登場!乱暴者で何かと暴力をふるう神崎十伍(かんざき じゅうご)。だが、そんな神埼に決闘を挑んだ礼子に神崎は思わぬ弱点を曝け出す「最恐少女」など。
等身大の中学生たちのハートフルなストーリーで圧倒的な支持と共感を得た「すくらっぷ・ブック」から16年、小山田いくが再び中学生たちを描く学園ドラマの名作!
みんなをホッとさせるニコニコ顔で心のオブラートを溶かし、友情を紡ぎ出してゆきます…。
小山田いく先生の当時の単行本コメント
『「道端の名もない花」…なんて言い方が、むじなはきっと嫌いでしょう。
「どんな目立たない花でも、ちゃんと名前はあるんだよ。」…と、「あなたが知らないだけでしょ。」…と、笑って行ってしまいそうです。』