【抜いてやろっか、ドスケベ。】…なんて、妄想の中では迫ってきてくれるのに。
無自覚クズなモテ男×一途な小悪魔ヤンキー。
先輩に挑発(ゆうわく)されたら、あとは転がり落ちていくだけ。ノンケ同士が腹の内を探り合う、ケンカみたいなボーイズラブ。
“初めて落ちた本気の恋、その相手は「男」だった。”
恋愛に真剣になれないアパレルメーカーの会社員・千賀崎(ちがさき)。彼は何人目かの彼女と破局寸前になっていた。別れたい訳ではないが、熱しきれない。そんな千賀崎に助言をしてくれたのは、高校時代の先輩・樹(いつき)だった。樹のおかげで彼女との仲が円満に近づく一方、千賀崎は彼女ではなく樹に惹かれている自分に気が付いてしまう。気付けば樹のエッチな姿を妄想するようになり、彼女とのセックス中にも彼を思い浮かべるようになる──…。