サーキットの狼スーパーワイド完全版第五巻「幻の多角形コーナリング編」。流石島レース中盤、風吹裕矢は慣性ドリフトを進化させついに「幻の多角形コーナーリング」を編み出す。一流中の一流レーサーのみがマスターしているというその技で、裕矢の駆るフェラーリ・ディノR.Sは次々に先行車をパスしていく。しかし、この技はハンドル操作を少しでもミスするとたちまちスピンという、危険な技でもあった。対して快調にトップを走るライバル早瀬左近は、天候の異変に気づき後続車とのタイム差を捨てレインタイヤへの交換に勝負を賭ける。長丁場で続発するマシントラブル、ドライバーの気力・体力は限界を超えますます荒れる流石島レース、いよいよ運命の後半戦に入った。