私が通う学校は後ろにちょっとした森を背負った静かな学校。
水色と白の綺麗な校舎を持つそんな学校が私は好き…でも今の私は今までのクラスメイトとはもう触れ合えない…。
今の私のクラスは「青色学級」。
それは学校で死んだのに体が見つかっていなかったり、供養してもらっていなかったりしている子たちを集めたクラス。
…授業は楽しいけれどみんなどこか寂しげで…。
表題作の他、人に見えない禍々しい物から飼い主の家族を守ろうとする猫の物語「カロン」。
かつて木の下で一緒に遊んだ女の子の正体は…「樹木子」。
自分のイメージの中の「人魚」を多い求めた男の末路を描く「転生人魚」。
図書館で話しかけてきた男、その男から渡された本は…「彼の本」。
引っ越し先の町で家の鏡に映る恐怖の人影「私がいた街」を収録した小山田いく初のホラー作品集!
小山田先生の当時の単行本コメント
『一度でいいから、ホラー誌に描いてみたいと思っていたら、いつの間にか、コミックスになるほど描いてしまいました。はじめてのホラー短編集は、ほとんどファンタジーに近くなってしまいましたが、僕の気に入りの一冊になりそうです。』