新婚・新九郎、怒濤の文明19年の幕開け!
文明18年、秋。
太田道灌の死は関東中に広まり、
やがて、京の新九郎の耳にも入る。
甥・龍王丸の家督争いの相手・今川新五郎の後ろ盾が世を去り、
安心してもよいはずだが、複雑な想いの新九郎。
龍王丸の帰駿に向けての準備を進めるが、
当の本人が「帰りたくない」と言い始めて……
駄々をこねるかのように「駿河は怖い」と言う龍王丸に
困り果てる新九郎だが、更に
姉の伊都から、姪・亀の婚礼の差配を頼まれたり、
妻・ぬいの体調が思わしくなかったりと
頭を悩ませる事態が続出。
いつだって家族にも時代にも振り回される男の、
踏ん張り時の文明19年がやってくる!