借金完済を目前に、新九郎、大いに困る!
文明十三年、家の財政の立て直しが急務の新九郎。
節約に節約を重ね、父の無駄遣いを取り締まり、家来は空腹に耐え、
ようやく借金完済の目処が立ったーーー矢先。
家来の一人に多額の借金が発覚し、
助けを求められる事態に……
武士としては見捨てるわけにはいかない。
そんな新九郎に、周囲は家来の分とあわせて「徳政」という借金をチャラにする制度の申請を勧めるが!?
真っ当に返済したい自分の気持ちとの間で葛藤した新九郎の決断とは……
無職、借金、独身―――
新九郎が抱えるそれぞれの悩みが大きく動く、人生勝負の最新刊!