「…こいつが 一生一緒に生きるかもしれない男――」もうすぐ30歳になる荻津涼介は、ある日、友人のキリトが企画したゲイ婚活パーティーに参加することに。ちゃんとゲイで、一生連れ添える相手を望んでいる涼介がそこで出会ったのは、長い前髪の間から覗く綺麗な目で、まっすぐ自分を見つめてくる男・刈谷俊だった…。ぎこちなく、ゆっくりとした速度だけれど、段々距離を縮めていく二人。こんな風に2人で生きていくんだろうか、そう思い始めた涼介だったが、俊には秘密があって――!?どこかに寂しさを抱えた男達が、お互いに『かけがえのない人』になっていくまでを描く、センシティブラブストーリー。