十年越しの想いを成就させ、晴れて暴君ポルノ作家・獄本(ごくもと)と恋人同士になった夏目(なつめ)。連日甘く激しくとろけるまで可愛がられ、あまりの溺愛に気後れしながらも順調な関係を幸せに感じていた。そんなある日、二人が手がけた純文学作品に映画化の話が舞い込む。喜ぶ夏目とは反対に、官能小説の執筆に忙しいとどこか不機嫌な獄本。願っても無いチャンスに話だけでもと約束を取り付ける夏目だったが、映画のプロデューサーとして現れたのは、夏目のかつての同級生・芥川(あくたがわ)だった――…大人気シリーズ新章開幕、ポルノ作家の“溺愛と執着”。