“巫祝(ふしゅく)”とは国の大覡(おおみこ)。その“歌咏(うた)”は小鳥のように天高く響き渡り、その“祈り”は大地に豊穣と平安をもたらすという――。誇り高きセト族の戦士ラトナは、一族の魂“月天(ソーマデーヴァ)の書”を黒社会(チャイニーズマフィア)から守る為、大僧院を訪れた。黒社会から受けた傷で瀕死の状態だった所を“うたごえ”に救われる。それは、人々を癒す特別な力を持つ巫祝、シャシャの歌咏だった――。二人の少年の出会いは偶然か必然か?その力により黒社会に狙われるシャシャを、ラトナは守る事が出来るのか――。椎隆子が魅せる、グランドエスノファンタジー第1巻!!