あらすじ治彦の父はあやつり人形劇の一座を率いている旅興行師だ。一座といっても治彦のほかには兄の雪彦、妹の夏美だけ。母は貧しい稼業を嫌ってとっくに逃げ出していた。雪彦は魔術師の人形・ジャン・ピェールをあやつっていたが、父に不信を抱きはじめ、家出をする。そして父も病で亡くなってしまうのだった。しばらくして兄の幸彦から手紙が届いた。兄を訪ねていくと立派な屋敷が。ところが玄関に出迎えたのは、天井から吊られたジャン・ピェールで……!?