あらすじ資産家の屋敷で住み込みで働くことになったある男。男の仕事は屋敷のひとり息子の世話なのだが、その息子は奇病に侵されていた。四肢を切断した患者の、あるはずもない手や足が痛みだす「幻肢痛」という病に似ているのだが、息子の場合、痛みを感じる場所が屋敷全体に及んでいた。やがてその奇病は、息子の世話をする人々の痛覚すらも狂わせていく。