地球で生まれ育った「幻獣の國」のフィローン国の姫である夏芽は突如起こった戦争に巻き込まれて、地球へ帰る道を閉ざされてしまった。自力で地球へ帰ると決意した夏芽は、秋津国「第3の皇子」の導きに従い、フィローン国竜騎兵のタイトとストリクス、「契約猫」ラーオとともに秋津国に到着した。しかし双子の秋津国皇子は夏芽をさらい、犯し、殺そうとする。辛うじて地底へと消えていった夏芽は守護幻獣「燧石」に出合い、死に瀕した子「高麗」を救い「導き手」になる。夏芽を助けに駆け付けたタイトとストリクスは双子の皇子の罠にはまるが、そこにラーオが現れ、強力な霊力で2人を助け、さらに双子皇子をも倒すが、倒れた体の中空に「第3の皇子」が出現するのであった。第3の皇子は夏芽に優しく接するが、なぜか違和感が……また天領に地球への扉があると教えられ、地球への思いが募っていくのだった。悲しいまでに切ない、愛と憎しみの珠玉のドラマが、華麗な幻想世界で紡がれていく…圧倒的なスぺクタルSFファンタジー傑作第5巻!