夏芽は地球生まれ、地球育ち。両親の故郷である「幻獣の國」に憧れ、いつか訪ねていきたいと夢見ていた。案内役の、おしゃべりをする「契約の猫」ラーオと共に12年に一度だけ開く「幻獣の國」への扉を通り、旅立つが、突如、アトレイデス王が率いるボマレオ国の軍隊の侵攻により、12年に一度開く地球へ帰るための扉は閉じられてしまった!実は夏芽は「幻獣の國」にある、フィローン国の姫。旅路を心配し、行く手に危機を予感した祖父のセグロ大公は、フィローン国竜騎士隊のタイトとネブローザに、秘かに夏芽を守るように命じていた。護衛に付いた竜騎士のタイトとネブローザの機転で戦火から逃れることができた夏芽は「秋津国」の双子の皇子、斎槻(ゆつき)と蘿(ひかげ)に出会う。その夜、夏芽の夢に「第3の皇子」が現れ、「この戦いは大戦争になるが、それを救い、僕を救い、地球に帰るためには、夏芽が自分の能力に目覚める必要がある」と告げられてしまい…。奇々怪々な怪獣が出現する、ロールプレイングゲームの爆笑パロディ読み切り「ロールプレイング街道」も同時掲載した日本を代表する傑作SFファンタジー大作第2巻!