嫌なはずなのに…触る手が優しくて気持ちよくて、なんで私にこんなことするの――
幼い頃から争いが嫌いで、自分が犠牲になることで周りが上手くいくというなら、それでよかった。そういう私の気持ちにいつもちゃちゃを入れるのが龍崎君だった。すごく苦手だった。怖くて怖くて…とにかく嫌で…二度と関わりたくなかった。なのに、入社した会社で偶然10年ぶりに再会しちゃった!できるだけ関わらないようにしなくちゃ…と思っているのに、やっぱり龍崎君はイジワルに絡んできて……だけど、不思議。大人になった彼は怖く…ない?それになんだか――【桃色日記】