好きな子を追いかけて、長崎大学水産学部に
入った東京育ちの海老原湊は、
泳ぐことさえままならない超都会っ子。
しかし、海を学び、海を楽しむ、学部の先輩達にふれ、
自らも「海にきちんと向き合おう」と、決意。
そんな中、外洋帆船部(大型ヨット)の見学に、
クラスメートの潜木洋介と行くことになるが、
彼が、高校時代小型ヨットで名を馳せた選手だと知るや、
「なんで辞めたの?」
と空気を読まずに、ぐいぐい。
「大丈夫! みんなには黙っとくから、僕にだけは教えてくれよ」
「なんでお前だけが特別かとや!!」
湊は、潜木の止まった帆を押す、強い風になれるのか…