忍従―――己が天下を取ろうと思ったことは一度もない……!
戦国の覇者・徳川家康は最初から天下を狙っていたわけではなかった!? 新説 家康伝、ここに見参!
家康の生き方に大きな影響を与えることとなる三方ヶ原の戦いから、織田信長との確執、息子との死別、重臣の離反、豊臣秀吉との対立と和解、そして関ヶ原の戦いを経て天下人になるまでの道程を、独自の解釈で熱く激しく描く!
◆目次◆
第一話 三方ヶ原 敗れて掴みし光
第二話 決別の刻 誓いの血涙
第三話 小牧長久手 天下分け目への序章
第四話 氷解 臣たるものの指標
第五話 決意 覇道への軌跡
・徳川家臣団列伝
其之壱 「酒井忠次」
其之弐 「榊原康政」
其之参 「本多忠勝」
【徳川家康】
江戸幕府初代将軍。天文十一年(1542)、岡崎藩主・松平広忠の長男として生まれ、幼少期を今川義元の人質として過ごす。
永禄三年(1560)、桶狭間の戦いで義元が敗死した後に自立。
以降、幾多の合戦を経て天下を統一した。
元和二年(1616)没。享年七十五歳。