柳生の庄を発ち、新たなる地へ!!
戦場においては槍一筋、刀一腰さえあれば何もいらぬ。ただ先へ先へと心掛けるのが功名を勝ち取る何よりの薬―――
第三巻、満を持して登場!!
戦場で柳生の太刀を振るう兵庫助。その刃の先に見たものは―――
柳生新陰流三世となった兵庫助は加藤清正の随身の懇望を受け、肥後の国・隈本へと向かった。
途中、海賊の襲撃を退け、隈本に到着した兵庫助は、清正からの侍大将の地位と実高三千石という破格の待遇を受ける。
新参者の兵庫助をよく思わない家臣達の陰言の中、兵庫助は一揆征伐の命を受け、出陣する―――
兵法の奥は心気の奥なれば、際限もなく深きもの―――
「実高三千石――その働きの実態は、修羅魔道に踏み入ること―――」
◆目次◆
第十五話:肥後へ
第十六話:瀬戸内の海賊(前編)
第十七話:瀬戸内の海賊(中編)
第十八話:瀬戸内の海賊(後編)
第十九話:加藤清正とキリシタン
第二十話:新陰流 対 戦場殺法
第二十一話:刃の先にあるもの