あらすじ旧世紀のある時、世界は紛争の種を各所に孕んでいた。谷合の街「イサ峡谷市」に暮らす工学の秀才・カラコは、偶然ガレージからヒト型の全身翼航空機を発見する。時を同じくして隣国が突如として空爆を仕掛けてきた。強い承認欲求を秘めていたカラコは一人、「シンギュラリティ」と名付けられたヒト型航空機の操縦桿を握る。撃墜、それだけを誓って少年は空へ発った。いま、ヒトの世の歴史と地図が大幅に塗り替えられていく。