【「鍵の書」…それは世界を漆黒に包む禁断の書物。】明けることなき永遠の夜が支配する、黒い森。結界に守られたこの森で栄華を極めた吸血鬼一族は、ある一人の男によって滅亡の危機に瀕していた…。一族の当主ジルベルト・ギルマン伯爵夫人は、忌まわしき同族殺しを打ち倒す銀の武器を求める。だが、武器行商人ガラミィは予感していた。銀の武器では、その男を倒せはしないだろうことを。そして、己が追い続けてきた「銀の書」が、この森のどこかに存在することを――。(C)2012 Kyoichi Nanatsuki (C)2012 Night Owl