あらすじ藤尾さんは、もうここへはきっと来ない。204号室も埋まって、これまでのことが夢だったような気がしてくる。それでも、藤尾さん…。ひどいことをされても、気まぐれにふりまわされても、私のことを好きでもなんでもなくても、それでも私は…私は…それでも――…