世界の名作オペラを里中満智子が描くシリーズ第1巻。ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』前半、序夜「ラインの黄金」と第一夜「ワルキューレ」を収録。ラインの川底に眠る黄金。愛を断念した者だけが、それを世界を支配する指環に鍛えることができる。ニーベルング族の小人アルベリヒは乙女たちに拒まれた恨みから愛を呪い、黄金を奪って指環を作り上げた。神々の長ヴォータンは巨人族に築かせた城ヴァルハラの代償として、アルベリヒから指環を奪い巨人に渡す。だが指環には呪いがかけられていた。持つ者は必ず滅びる、と。やがて呪いは神々の運命をも狂わせていく。ヴォータンが人間の女に産ませた双子ジークムントとジークリンデは、兄妹と知らずに愛し合い、掟を破る。父の命に背いて二人を助けようとしたワルキューレの長女ブリュンヒルデは、神の座を追われ、炎に囲まれた岩山で眠りにつく。
