「いらっしゃい」の笑顔は、営業用だと思っていた。閉店後に店の前で座り込んでいる女将さんを見たのは、初めてだった。「ちょっと……立てなくなっちゃって」抱きとめた瞬間、思ったより柔らかくて、思ったより近くて。「……中、入って」暖簾の向こうに引き込まれたら、もう帰れない。「ごめんね……我慢できなかったの」「欲求不満って、こういうことなんだね……」腰が抜けるまで、何度も。翌朝のカウンターで、何事もなかった顔の「いらっしゃい」。でも目だけが、昨夜を覚えている。欲求不満な爆乳女将の、玄関先から始まった夜。フルカラー。

