｢Artiste（アルティスト）｣のレビュー・感想

表紙の鮮やかな美しさに描かれて読み始めました。
心理描写、料理の描き方、食の知識読んでいてどれも勉強になりました。
パリの雰囲気が本から現実へと流れ込んでいるような感覚になれる漫画でした。

おしゃれなだけじゃないパリのお話だけど、やはりおしゃれ。ジルベールや周りの人たちの物語に気づくとはまっている。日本人もいるし、群像劇としてもよい。
ジルベールもっと自信をもって仕事ができるように早くなってほしい。でもそんなゆっくりの成長もいい。新刊でるの楽しみです。

食べ物系の話ですが、絵がとても綺麗でぐいぐい引き込まれてゆきます。

第一の感想は新しいなって思った。単なる成長のお話じゃなくて、心をこんなに上手く書けるんだって感動した。

ひょろんとしてて、ちょっと鈍くて、ちょっと天然で、とても繊細なジルベールが、ヤンが過去を振り切ることが出来るきっかけをつくったシーンがとても好き。本当はとっても強い人なんだと思う。

何度も読み返しちゃう。
ジルベールじゃないけど、もっと世の中に知られてほしい作品。
ジルベールとマルコの会話が最高です。
人の表情や建物が細かく描かれて、見てて楽しい。
が、しかし！猫が！なぜかめっちゃ簡素！(笑)
それもかわいいけど(笑)
そこも見て(笑)

読んだきっかけは忘れてしまったけれど、買って良かったと思う作品。
世の中芸術はいろいろあるけど芸術家もやっぱり人間で、価値観とか譲れないものとか、悩みもするし恋もするし、そんな芸術家たちの人生の一部を描いたお話。

最初なんだこいつって思ったけど、ヤンが良いこと言うんだよなぁ。

あと普通にジルとマルコの関係性すごく好き…！
友だちって言える相手に出会えて良かったね！って感動する。