｢パパと親父のウチご飯｣のレビュー・感想

元カノから突然に子供をあずけられた整体師・千石と、妻が恋人を作って出て行ってしまったマンガ編集者・晴海。子育てに奔走する2人がルームシェアを選択し、パパ2人子ども2人という奇妙な家族の形を作り上げていく物語です。思わず2人に頑張れ！と声をかけてしまいそうな、心温まる奮闘記。
その中で出てくる、主に千石が作る料理の数々は、素朴ながらもアイデアの効いたものばかり。巻末に記されたレシピが、非常に細かくてわかりやすいので、日常的に使わせてもらってます！

シングルファーザー同士がルームシェアする設定というのが、まず珍しい。パパたちが子どもたちのために一生懸命料理をするわけですが、それがどれもこれもおいしそう！
さらにレシピまで載っているため、自分で料理を再現することもできる親切な作品です。シングルファーザーの育児奮闘に笑いつつ、料理を作ってビール片手に再読……なんてスタイルがおすすめです。

パパと親父…ということでＢＬマンガかと思いきや、そうではありません。シングルファーザー二組が同居しながら、子育てをする 料理マンガです。
出てくる料理は奇をてらったものはなく、ザ・家庭料理といったものが多く、リアリティがあります。こわもての主人公が子供たちのために料理を作っている姿に萌えます。やっぱり、男女ともに料理ができるヒトって素敵ですよね〜。

正直表紙が好きです。すみません、面食いで。
最近流行りのシングルファーザーが奮闘して子どもたちに美味しいゴハンを食べさせるやつです。「うちは変だけど、よそに負けねーくらい楽しくしてやる」なかなか言えないよねぇ。ウチもこれくらい楽しく料理作って、くだらないことで笑って楽しくしないとなー。
なんだか反省させられます。カレーとかパンケーキとか子どもホイホイなレシピ盛りだくさんなので子どもがいるわたしには参考になります。

整体師とマンガ編集者、子育てに奮闘する二人の男性がルームシェアをして、助け合いながら子育てしていく姿を描いています。
なんといっても、お父さんたちの作るご飯がとっても美味しそう！ 子供の嫌いなニンジンをピューレにして混ぜ込んだり、どうにかして子供に喜んで食べてもらえる料理をつくろうと試行錯誤する様にほっこりします。コワモテの男性の料理姿っていいですよね。