｢兄の元カレとする恋は【電子単行本版／限定特典まんが付き】｣のレビュー・感想

藤森も英里も、
今は亡きヒトの事をそれぞれに想っていて、
それは今となってはどうあっても亡きヒトには届けようのない想い。
亡きヒトへの、哀惜とか後悔とか疑問とか、
今となってはもうどうしようもない想いをずっと抱きながら、
藤森と英里は、ある意味共犯者の様に生きていくんだろうなぁ。
それでも、二人から感じられるのは、
なんだかサバサバとした明るさ。
忘れられない大切なヒトへの想いを抱えながらも、
前を向いて歩いて行こうとする二人のたくましさとか強かさに、
読者も救われるんじゃないかな。
それにしても。
序盤の藤森のイケスカナイ感じ！(笑)
女子社員たちの評価は正しい！(笑)

見終わったあとにじんわりと胸があたたかく切なくなりました。
兄と元カレを亡くした二人ですが、二人ともカラッとしているので湿っぽくない。
けれどグッとくる表情や、セリフやシーンが多くて、もう会えない人への切なくて寂しい想いの見せ方が上手いなぁ。
この二人に幸あれ！もう少し続きを見たかったかな。