｢余命わずかだから黒幕一家の嫁になったんだけど｣のレビュー・感想

絵が上手い！
煌びやかな素材が浮いてしまうこともなく、しっかり使いこなされていて綺麗。絵を追っているだけでも楽しい。

ストーリーも、主人公とそれを取り巻く複数の勢力（義父とか夫とか情報ギルドの面々とか）の動きや物語の絡み方が整頓されていて混乱せず読み進めることができて、ストレスがない。

主人公は確かに腹黒と表現できるかもしれないが、自分の命がかかった状態で強かに立ち回りつつ、それでも傷ついたエバンを放っておけない善性が魅力的だと思う。

わかりやすくて、可愛くて、クスッと笑えるのでとてもお気に入りです。続きが楽しみ。

カラー綺麗、ドレス可愛い、確かにイケメン揃い。
だけど、根本的な設定が受け入れられない！
咳こんで血を吐いている令嬢（しかも教養あるだろう公爵家の！）を治療も受けさせずに放っておくか？？血の付いたハンカチの代わりに新しい高級ハンカチを１００枚買い与える？？ありえないでしょう！カラーのせいで、血のついたハンカチが生々し過ぎて見るに耐えない！
冷徹な義父だったら、明らかに病に侵されている娘を放置しても良しとするものなのか？そんな設定を読者が納得するとでも？？
・・・なるほど。外国の方の作品なのですね・・・。国民性の違いとは言いたくない。が、作者との感覚・感性の違いは大きな違和感を抱かせるものだと、本作によっても証明された気分。