｢思い、思われ、ふり、ふられ｣のレビュー・感想

00年代を代表する少女マンガ「ストロボ・エッジ」や「アオハライド 」など、胸キュンを描かせたらピカイチな咲坂伊緒先生の最新作 は、『全員片想い』のすれ違いLOVE。2組の幼馴染男女が全員一方通行の四角関係に陥ってしまうのです。想いを寄せる相手に好きな子がいたと分かった時、「あの子が私だったら…」と誰しもが叶わぬ願いを抱いたはず。少しずつ相手に近づきながらも絶対に超えられない壁があると知りながらも、好きな気持ちは止められない。そんな切ない恋心が、交差する青春度200%ラブストーリー。

男女のやりとりの中で、何気ない言動にドキドキさせられることが多く、「リアルにあるな〜わかるな〜」と、共感するシーンが多いです。
動き出した、4人の恋愛模様がどうなるのか!?誤解や思い込みを乗り越えて少しずつ仲が深まっていく過程を丁寧に描いた青春ラブ・ストーリー。

皆さんは少女マンガを読んでいて『この主人公私と価値観違いすぎてまったく感情移入できない！！』と感じてしまうことってありませんか？そんな方にこそこの作品を薦めたい！！
この作品は恋愛観の全く違う2人の女の子が主人公のマンガとなっていてそれぞれの女の子の視点から物語が進んでいきます。なので自分と近い恋愛観の主人公に感情移入することが出来る上、違う恋愛観の子の考え方も見れてしまう１度に２度美味しい作品となってます！！ぜひご一読ください！！

このマンガ、なんとWヒロインです。夢見がちな女の子と積極的でサバサバ系の現実主義の女の子。友情と恋愛というテーマに向き合って描かれる青春マンガでもあるのですがとにかく絵がキレイ。プラス物語の演出がドラマ的で意味深い演出が秀逸です。ほー、そうくるか！と見ているこっちの想像の斜め上を飛んでくれる。
恋、友情でよい意味での切磋琢磨がそこにある。月９ドラマを見るような気持ちで是非読んでください。

性格・考え方もまるで違う、4人の高校生の恋模様をに描いた繊細な物語。
まだ「好き」がどんな気持ちなのか分からない恋に夢見がちな由奈と、恋愛経験もあり、恋に対して現実的な考え方をする朱里のダブルヒロインで物語が展開していきます。
なんといっても！由奈が恋をする過程が切なくて、もどかしくて、休憩しながらではないと、心臓がもたないかもしれません(笑)
このドキドキは恋なのか自分に問いてみたり、好きな人と話すことがこんなに嬉しいことなんだと、気づいたり。「もう好きなのやめたい！！」と思って、やめられるような恋は恋じゃないのかもしれませんね。まさに、トキメキと苦い思いが溢れる、そんな恋が懐かしくなる作品です。

男２女２、幼馴染、イケメンと美女の義兄弟、学園モノ。これ以上ないくらい「胸キュン」要素てんこ盛りの作品。それでも爽やかさを保っているのは、恋愛だけがメインじゃないから。
うまく言えない、どうやって気持ちを伝えよう……その悩みは学生も社会人も変わりません。生きる上での永遠のテーマに立ち向かう高校生たちの姿を応援しつつ、いじらしく爽やかな恋愛模様にキュンキュンしちゃいましょう。

ストロボエッジやアオハライドの作者、咲坂伊緒先生の最新作。
恋愛観の異なる女子高校生2人をヒロインに描いた作品なんですが、ヒロイン2人に男子高校生２人の4人それぞれが各々片思いをするっていう、うまくベクトルが合わないというか勘違いというか、はがゆさがいい感じに描かれていて、最初はそうでもなかったんですが読み進めるほどに、エピソードに驚かされます。
早く最新刊でないかな…と待ち望んでいる作品の１つです。