｢年下の男の子｣のレビュー・感想

根っからの長女気質の女性って、年下をどこか兄弟と同じ感覚で見てしまうときがあります。この『年下の男の子』に登場する主人公の美幌も4人の弟がいる環境で育ったためか、当初は後輩の宮尾君を弟みたいに感じていたんですよね。
ところがどっこい！　美幌から弟扱いされた彼はめちゃくちゃスネます。それを機に徐々に男の顔を見せ始めるのです。そんな宮尾君のロールキャベツ系男子ぶりから、一瞬たりとも目が離せなくなります。

アラサー過ぎると1歳差とかもはや誤差でしかありませんが高校生時代の年の差ってなんであんなに崇高に思えてたんですかね。先輩後輩ごっこは学生の特権かもしれません。
今回のお話は「年下に懐かれる」です。子どもや犬猫にしか懐かれないわたしは年下に懐かれるなんて永遠に平行世界ではありますがこうゆうの好きです。年下ならではの無防備で無敵感があって純粋で……と、ここ数年少女マンガの年下男子モノが非常に熱いかもしれない。

年下で可愛い顔なのに、自分にだけは積極的でグイグイくる積極性がたまりません。可愛さと強引さの配合具合が丁度いいんです。
年下だからこそ、「頼ってほしい。自分を一人の男性としてみてほしい」という気持ちが強く、ときに背伸びして強がっちゃうところにキュンとします。年下男子の可愛さと、一人の男性としての強さ、ふたつの魅力を兼ね備えた『年下の男の子』が堪能できます。

4人の弟を持つ世話焼きのしっかり者長女・美幌が登校途中に偶然出会った1学年下の弟系男子・智英君。普段は弟のように懐いてくるキャラの智英君が美幌の前でだけ覗かせる“男の子”な瞬間にキュン！を通り越してギュン！（笑）
普段しっかりしている美幌が智英くんに振り回されながらも惹かれていく姿がまた微笑ましいです。それぞれの兄弟たちと2人の絡みも楽しいラブストーリー！

美幌は5人姉弟のお姉ちゃん。最初は弟みたいに思っていた、1歳下の宮尾君にどんどん惹かれていく。やがて2人は両想いに。でも宮尾君の希望でまだ恋人未満で…！？　
強引だったり、不器用だったり、掴めない年下男子に振り回されっぱなし！！

このマンガを読み始めたきっかけは、絵が好みだったので、つい読んでみました。で読んでみたらすごく面白くて、年下の男に心を動かされている美幌がすごい可愛いです。
しかもマンガの中で描かれているシーンは日常のあるあるばかりなので、きっと共感できると思います。
高校時の胸キュンを思い出せるマンガです。