本当に面白いです!!
男子高校生の青春系かなーと、読み易い印象から始まり、ふざけたバカな日常にフフッと笑い、女の子っぽい宮沢に周りの皆が悶々する度にクスッとなり…
の繰り返しで爽やかに終わるのかと思ったら。
徐々に露わになっていく増田の宮沢への独占感(仲の良い友達として)、宮沢の増田だけに向けられるギリギリの悪ふざけ
増田の、俺は女の子が好きだーと言いながらも宮沢にドキッとしてしまうシーン、鼻の頭の生クリームを取って舐めてしまうシーン、メイクなんてしなくても可愛いと抱きしめてしまうシーン、ミスコンの女装で他の奴らが宮沢の可愛さに気付いてしまうのが嫌だと言うシーン
あれよあれよと増田が宮沢にハマっていき、夏祭り…そう来たか!!!
全2巻と知らずに読み進めていたので、こんな展開になるとは思いもよらず、最後の最後で同性愛の話になるのか…!!と、新鮮で純粋でグッときました。
グロイ性描写ではなく、あくまでも宮沢が醸し出す女性的エロスが描かれているので、非常に受け入れ易いです。
そして、最後まで読んでから1巻から振り返ると、あ…宮沢は増田のこと意識してたんだ…隠してたのか気付かなかったのか…どちらなのか…宮沢の表情が語るシーンがいくつかあります。
同性愛の方は、思春期なら尚更素直に受け入れられないことだろうな…と理解しているつもりで、時々考えては、しんどいだろうな、切ないな、と感じていたのですが、この作品は大好きな男友達の線を少しだけ超えた、とりわけ特別な感情な描き方をせず、いたって普通だよ、恥ずかしくないよ、と思わせるような作品だったな、と感じています。
絵もストーリーも清潔感があるので、是非オススメしたいです。とても、面白かったです。