｢ギフト±｣のレビュー・感想

短編オムニバスのようで軸がいくつも繋がっている—。この軸が繋がる瞬間がホント気持ちいい！裏社会をテーマにしたマンガならではのドキドキストーリーです。ややグロテスクな表現も多いのですが、良くも悪くもリアルなので、続きが気になって女性でもどんどん読み進めちゃいますよ。殺人やら密売やらが時として「正義」と扱われているため、ギフトを読み進めると正義と悪の感覚がマヒしてしまいます。
ご注意を！

こんな闇社会、ナイとは言い切れない・・・！と思ってしまう作品。
主人公の環は凶悪犯を捕まえて臓器だけを抜き取る女子高生。裁かれなければいけない凶悪犯が唯一、社会の役に立てることと信じている。そして、臓器は裏社会で移植される。
なぜ環はそんなことを繰り返しているのか、環の周りで巻き起こる陰謀も気になって仕方ない！！こんなことあるわけない！と言い切ることができない、リアリティのある展開に引き込まれます。

悪人を狩って解体し、臓器移植をする女子高生のお話です。テーマがテーマなので、けっこうグロイシーンも多いのですが、続きが気になりすぎてぐいぐい読み進められました。
主人公のしていることは明らかな犯罪なのですが、犯罪者を抹消して、一般の人の命を助けている行為でもあります。正義とは何か、と考えさせられました。

はっきり言って、これは閲覧注意です！！衝撃のシーンの連続なので心して読んで下さい。
舞台は日本のとある裏社会。難病で移植手術を必要とする患者の為に、「ある手段」を使って自ら臓器を入手して命を救っていくのが話の筋なのですが、その主人公はなんと女子高生！しかも、その入手方法というのが「極悪人達を捕まえ、この手で直接戒める＝摘出する」のです。
それを聞いただけで鳥肌モノなのですが、なぜ彼女はソレを行うのか...過去に隠された秘密が少しずつ明かされていく展開も見逃せません。

女子高生が凶悪犯罪者や生きていても有害だと判断すると、生きたままキレイにさばいて（解体して）、正規のルートでは臓器移植を行えない人のために臓器売買を行うという、これまた裏家業でありソーーー!!って思ってしまう社会の闇系マンガ。
この作品の落ちポイントは、たまきがさばく対象になる人物のエピソードが毎回クズ過ぎて救えないところ。物語としては面白いんですが、落ちるので気を強く持って読んで欲しい作品です。